その歯ブラシ実は菌だらけ おすすめの消毒方法は?
予防歯科ブログ
プルチーノデンタルクリニックです。
毎日使っている歯ブラシが実は菌だらけなのを知っていますか。使用した歯ブラシには1000万以上の菌が付着していると言われています。ある調査ではなんと1億個以上存在している結果が出たそうです。1億個と聞くと信じられないかもしれませんが、そもそもお口の中には300~500種類の菌が住んでおりプラーク1mgの中には約10億個もの細菌がいることを考えると納得もできます。
必ずしてほしい使い終わった歯ブラシの保管方法
歯ブラシには雑菌だらけとご紹介しましたが清潔に保つ方法があります。それは水で洗ってしっかり乾燥させることです。洗うときは毛を傷めないようにやさしく指でこすります。毛束と毛束の間に食べかすが残ってないかをしっかり確認したあとはなるべく水分を残さないようにし風通しのよい場所で乾燥させてください。より気になる方は水滴が飛び散らないよう気を付けながらドライヤーの冷風で乾燥させてもよいでしょう。持ち運び用の歯ブラシはケースやキャップを使用しますが菌と水分が付着したまましまわないようにし、出来るなら早いペースで新品に取り換えることおすすめします。
歯ブラシにしてはいけない消毒方法
菌が気になるので家庭用漂白剤で歯ブラシをたまに消毒していますというお話をされる方がいらっしゃいますが歯ブラシの毛を劣化させてしまう原因になりプラークの除去率を低下させてしまう可能性があるのでやめましょうとお話しています。また歯ブラシの毛が劣化したことで菌が付着しやすい状態になり菌の温床となっては何のために消毒をしているのかわかりません。同じ理由で熱湯での消毒も結果的に逆効果になるでしょう。
歯ブラシの消毒は必要なのか
歯ブラシの消毒は必要ないです。使用している歯ブラシを介して菌やウイルスが健康である自分自身に悪影響を及ぼす可能性は極めて低いと考えられます。消毒に気を使うのであれば月に1度歯ブラシを替えるようにした方が効率的で衛生的です。歯ブラシに必要なのは如何に増えた菌をやっつけるかを考えるより如何に菌を増やさないように管理することが大切です。しかし家族を含む他者の歯ブラシから微生物が伝播するリスクはあります。同じ場所へ歯ブラシを保管することも多いと思いますが他者との歯ブラシと接触しないよう距離を保つ方がよいでしょう。
洗浄と乾燥が歯ブラシにとってきれいの秘訣ですが現在では紫外線にて歯ブラシを消毒する機械なども販売され除菌や消毒への関心が高まっていることを実感します。そんな今だからこそ歯ブラシのケアの基本方法を知ってお口の健康を守りましょう。