プルチーノ
デンタルブログ Blog

“ワンランク上”の子供が育つ食事法

こんにちは!突然ですが皆さんは”食育”という言葉を聞いたことがあるでしょうか。

食育とは言葉の通り“食べて育てる”ということを意味しています。

単に食べて育てると聞くと「じゃあいっぱい食べればいいの?」「1日3食しっかり食べることが大切なのかな?」といったことを思い浮かべることが多いのではないでしょうか?

しかし実は食べる物だけではなく食べる姿勢も食育には大切だということが分かっています。

 

目次
1. 理想的な食べる姿勢
2. 噛むことの大切さ
3. まとめ

 

1. 理想的な食べる姿勢
上記で食育には”食べる姿勢”が大切だとお話ししましたが一体どういうことでしょうか。

よくある質問の中に「うちの子は食事を出してもすぐお腹がいっぱいだといって食べたがらないのですが小食なのでしょうか?」という疑問を寄せられることがあります。

もちろんお子さんの中には、小食であまりごはんを食べられなかったり、その日の体調や気分によってたまたま食べる量が少ないだけの可能性もあります。

しかし、は食べる姿勢がうまくできていないために食欲が湧かないこともあるのです。

ここで試しにやっていただければわかると思いますが、普段はテーブルの上に置かれた料理を椅子に座って食べているとして、椅子に座らず膝立ちで食べてみるとどうでしょうか。「テーブルの上に置いてある皿の中身が分からない」「食べようとしても腕の動きが制限されて、とりたいものが取れない」ということに気づくと思います。

それどころかだんだんと、食事を箸でとって口まで運ぶという動作自体が少し億劫に感じてくるのではないでしょうか。

実は普段の食事時の姿勢は食欲ともつながりがあり、無理な態勢では食欲自体がわ湧いてこないということがあるのです。

つまり食べる姿勢はお子さんの食事のモチベーションを左右し、理想的な成長をサポートする効果があります。

では、理想的な食べる姿勢についてのお話をしていこうと思います。

 

まず椅子の高さは膝が90度に曲がり、足の裏が全て床につく位の脚の長さがよいでしょう。

机の高さは机の上に腕を乗せたときに肘が90度より少し曲がるぐらいの高さでお子様からしっかりと机全体が見えるぐらいの高さが理想です。

その他の点で言えば、背もたれから背中を離して背筋を伸ばすことも大切です。皆様からの声で猫背の状態でお食事をしているお子様も多いと聞きます。背筋が悪いと咀嚼などのお口の運動にも悪い影響
を及ぼすことが分かっています。びっくりされるかもしれませんが、お口回りの筋肉は数種類あり実は体幹の筋肉ともつながっています。そのため、体の姿勢が悪くなると口回りの筋肉もうまく動かず食べにくさにつながることも少なくはないのです。

 

2. 噛むことの大切さ
食事の時によく噛むということは子供の発達の上でも良い影響を及ぼします。
箇条書きにするだけでもこれだけの効果があるといわれています。
1. 噛むことで神経が刺激され脳の発達を促進
2. 唾液が多く出るようになり、消化や虫歯の予防
3. 味覚細胞が活発になりさらなる食欲の増進
4. 口回りや全身の筋肉が発達し、運動能力や言葉の発達
と、まだまだありますが、これだけでもすごい効果があるということが分かります
。なので、しっかり噛むということはとても重要です。また、噛む物が何かも大切で

30回ぐらい咀嚼して食べられるようなものがいいといわれています。食物繊維の多
きのこ類や弾力のある高野豆腐ひじきも噛み応えのあるものとして推奨されてい
ます。逆に麺類やプリンやカレーのように液状のものはあまり咀嚼する必要がありま
せん。上記で挙げたようなものが毎日の食事に多く含まれているご家庭は注意が必要
です。

3. まとめ
今回は”食事時の姿勢”と”よく噛むことの重要性”という2点からお話しさせていただ
きました。これらのことを改善していくことは特段難しいというものではなく、日頃
から意識していけば、少しずつでも改善できるようなことだと思います。もしあまり
今までできていなかったなという保護者の方々も全然悲観されなくても大丈夫です。
毎日少しずつでも前向きに取り組まれてみてください。