親知らずは抜いた方が良いの?それとも・・・
親知らずは抜いた方が良いのか?そのままでも大丈夫なのか?
親知らずを抜くのは大変とよく言われますが、どれくらい大変なのか?
そんな疑問にお答えしようと思います。
近代に入り人間は柔らかい物を多く食べるようになり、進化の過程で顎の骨が小さくなってきました。しかし歯の本数は変わらないためスペースが無いのに親知らずが出てきて、真横になってしまったり、中途半端に生えて歯ぐきが腫れてしまったりとトラブルの原因になりがちです。
抜いた方が良い親知らずは下記のような場合です。
①親知らずの周りの歯ぐきが腫れてしまった場合(智歯周囲炎)
②親知らずがむし歯、親知らずのせいで隣の歯にむし歯が出来た場合
③矯正治療に際し親知らずが邪魔になる場合
④症状がなくともレントゲン画像で親知らずの周りに病変を認めた場合
上記に当てはまらない、今まで症状がない親知らずは抜かなくていいかと言われればそうとも言えません。
女性で今後妊娠、出産の可能性がある方は今まで無症状でもこの時期にいきなり親知らずが腫れることが良くあるため予防的に抜いておくことをお勧めします。
また男性であっても、歯ぐきから覗いている親知らずはいずれ智歯周囲炎を起こす可能性があり、年を経るごとに抜歯が大変になるためこれも若いうちに予防的に抜くことを考えた方が良いかもしれません。
次にどのくらい大変かというと、歯医者さんでやる治療の中では術後に一番腫れて痛い処置(1週間程度)といっても過言ではありません。
手術方法は埋まっている親知らず(埋伏智歯)や真横になっている親しらず(水平埋伏智歯)であれば、歯茎を切開して、歯が埋まっている周りの顎の骨を削って、歯を削る道具で分割して、最後は歯ぐきを縫合して、、、とかなり手術!という感じの処置になります。
手術後のリスクとしては下の親知らずでは唇周囲の感覚の低下が残る下歯槽神経障害、上の親知らずでは鼻の感染を起こす歯性上顎洞炎などが伴うことがあります。
手術が得意な歯医者さんでは親知らず抜歯をやっている所もありますが、大きい病院の口腔外科へ紹介されることも少なくありません。
プルチーノデンタルクリニックでは月1回口腔外科専門医が勤務しておりますのでまずはお気軽にご相談ください!